2013年09月04日
猪突猛進なのだ!

美ヶ原トレイルは、残念ながら完走はできず、
60㎞地点までしか経験できなかったものの
それはそれは楽し、苦し、面白、驚きの大会でした。
第一エイドまで、あとわずかと言うシングルトレイルの気持ちよく走れる下りにて
走者はバラケテ走っていました。
鬱蒼とした森の中、単独では怖い雰囲気のトレイルでした。
スタート前の説明で『クマが出ていますので、皆さ~~~ん、気を付けてくだないね~~~~』
と、軽~~いアナウンスがありましたが、おもわずキョロキョロしてしまうようなトレイルでした。
私は、少し年上と思われる男性について、2人で走っていました。・・・
男性も鬱蒼とした森の中をキョロキョロしながら走っています。
私が「なんか・・・いそうですよね~~~
」
と言ったと同時に、私の横っ腹をかすめるように大きな物体が、ドドド~~~っと、走り抜けていきました。
おもわず「わ~~~~っ!!」と足を止めると前行く男性が振り向き
「いのッ!!」
といったので、空かさず
「ししッ!!」
と繋いでいました。
ここで、相方と私の2人の変なチームワークが成立しました。
200メートルほど下って行くと、シングルトラックの脇に腰を抜かし座り込んでいる男性が一人。
相方が「どうされましたか?」と声をかけると
「いま、い、い、いま、僕の前を・・・いの
」
といったので、空かさず
「ししッ!!」
と繋いでいました。
ここで、3人の変なチームワークが成立しました。
“イノシシの輪”です。(なんなん?それ?)
それらの様子を後方から追いついてきたグループが見ていたようで
「あわや!と思ったよ。あとわずかで突き飛ばされていたよ。
」と。
流石、猪突猛進です!
イノシシ君はお構いなしです。
そこに何が居ようと、誰が居ようと、何しようと、どうしようと・・・
彼の通り道をたまたま横切った私たちがいけなかったのであり、
わざわざ彼が襲ってきたのだとは思われません。
むしろ、挨拶に来てくれたと思いイノシシ君の出現を嬉しく感じました。(乱暴な挨拶ではあるが・・・)
“イノシシの輪”で10㎞ほど進み、その後は互いにバラけた旅をつづけました。
彼らは、無事に完走できたのかしら?
イノシシ君は、目的地に着いたかしら?
来年、もう一度、あのイノシシ君に会いに行きたい。
それまで私も、猪突猛進ッ!!!