2009年02月09日
感情の交通整理

ある日、兄は『感情をコントロールできずにいます。今の彼の課題です。』
と先生から連絡帳にコメントを頂きました。
「き〜た〜っ!!」って感じで、まさに想定内のどんぴしゃり!!
その頃、兄は、家でもイライラし、人にあたったり、かといえば急に甘えたり、様子が変だな〜と見ていました。
学校で困難を抱えている様子でもなく,友達関係に悩んでいる風でもなかったのです。
しかし、このまま、彼の感情に巻き込まれ、バトルを繰りいて良いわけも無く。
きっかけを見つけて、話し合う必要性を感じているところでした。
先生からのコメントは、丁度いいきっかけになったのです。
(先生、ありがとうございました!!)
私 「先生が、こうおっしゃるのには、何か学校であったの?」
兄 「あったよ。しっかり、叱られたよ。」
私 「ふうん。叱ってもらえたのね。母ちゃんも最近のあなたを見ていて、感情を上手くコントロールできていないな〜と感じていたよ。」
兄 「あ〜、そりゃ、悪かったね〜(皮肉)」(お、またバトルを仕掛けてきいるぞ・・・)
私 「悪くはないんだよ。でも、何だか大変そうだな〜って感じていたんだよ。
急にイライラしだしたり,ふざけすぎたり、落ち込んだりね。。。感情がジェットコースターしていたもの。」
兄 「ジェットコースターか・・・確かにな・・・」
私 「あ,気づいていたんだね。」
兄 「そりゃ、わかってはいるんだよ。そんな自分は嫌だし,ダメなやつだと
も思うけど,どうにもなんないって感じ・・・・」
私 「あ〜わかるな〜。母ちゃんにもそんなときがあったよ。何だかわかんな
いけど,そこらにあるもの全てがしゃくに触るし、あたりたくなる。そ
んな自分も大嫌いだったし。特に,母ちゃんの場合は,母親に対してガ
ッツんガッツん、ブチあたっていたな〜。」
兄 「え?おばあちゃんに?。。。かわいそう。。。」
私 「そうさ。んで。あなたはそんな自分をどうしたいの?」
兄 「そりゃ、どうにかしたい。。。先生にも,感情をコントロールする責任は自分にある。。。って言われたし、僕も、そう思うよ。」
私 「ほう。そうなんだね。先生のおっしゃったことは理解できたんだね。
すると“どうにかしたい・・・でも、どうにもならない。”って感じ?」
兄 「そうそう。そんな感じだよ。。。」
こうして、まずは、彼が「どう感じ、どう思っているのか?」と、彼の辛い感情や思いや願いを確認し、彼の気持ちを整理しました。
【STEPでは、「子どもがどう感じているのか?」と、その言動の裏側を反映的に映し出してあげることで、絡んだ糸をほぐすように感情の糸をほぐし交通整理をしていきます。これを、『反映的な聴き方』といいます。】