2009年03月04日
子育ち・親育ち・・・活動の原点

東京で起業をしていましたが、結婚を機に一切を引退し、静岡で暮らすこととなり、早くも12年。
この間、子育てをしながら、人々の温かさや気候の穏やかさにおいて、
「小さな子どもを育てるのはこの地でよかった。」と思えることが多かったのです。
子どもが大きくなるにつれ、私の視野も少しずつ広がりながら、
地域の中でお母さん方との繋がりを求めていました。
そうした中で、当時、我が子と同じくらいの年齢の子どもたちの中に、
周囲に馴染めなかったり誤解を受けたりする子どもがいる ということに気づきました。
それは、発達障害を持つ子どもたちでした。
周囲からは『しつけが悪い』『何でじっとできないのか』
『すぐに暴力を振るい問題を起こす』などと言われていました。
実は、我が子も少し変わった子どもでした。公園に行っても他のお友達と
あまり交わって遊ばない為、私もなかなかお母さん友だちができなかったのです。
子どもたちを眺めていると、小さいながらもみんな個性があって、どんな子どもも素敵でした。
それなのに、およそ母親というものは、みんなと同じでないと心配になるものです。
どんな親も、子どもの発達や発育には不安を持つものです。
『みんな違って、みんないい』と思う勇気は、子どもが小さければ小さいほど持ちづらいものでした。
『みんな違って、みんないい』は『みんな違うから、みんないい』のではないでしょうか。
そんな思いから自分の子育てを通して発達障害の理解に近づくことで、誤解や偏見のなぞを解きたいと考えました。
そして、今、少しずつですが発達障害という言葉を耳にする人も増えてきました。
しかし、まだまだ「誤解や偏見が減って、誰もが自分らしく尊厳を持ってこの土地で生活できるようになってきた。」
とまでは言いがたいのです。
全ての人が、自分らしく生きていくためにも、互いの違いを理解していこうとする視点を大切にしたいと考えます。