2009年06月05日
「がんばっているね!」

ある方からのご相談を受けながら、こんなことを思い出していました。。。。
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小学校2年生の子どもの持久走大会時の事です。
A君は、走るのが苦手です。
持久走大会が近づくと、学校に行きたくなくなります。
お母さんと一緒に特訓したり、友だちに応援してもらっても辛くなります。
それでも、がんばって、がんばって、、、人よりたくさん練習して持久走大会当日を迎えました。
グラウンドには、多くのお母さんたちが応援に来ていました。
スタートです・・・・・。。。。。
どうした事でしょう。。。。
A君は、スタートするとすぐに転んでしまいました。
それでもすぐに立ち上がって、頑張って走りました。
力いっぱいはしりました。
しかし、皆との距離が開き、いつしか、A君は、一人離れて走っていました。
そんなA君の頑張りを応援しようと、グラウンドを取り囲むお母さん方は、
A君に向かって『頑張れ!頑張れ!』と応援しました。
ところが、、、、
A君は、それに気づき、振り返ると、お母さん方に向かって
『ばかっ!ばかっ!。。。』と怒鳴り泣きながら走っていました。
A君の悔しそうな顔、困惑した顔を見て、思わず私は、涙してしまいました。。。
本当は、彼は、こう叫びたかったのではないでしょうか?・・・・・・
「頑張れ!頑張れ!ってみんな言う。。。。
でも、ぼくは、いつも頑張っているんだ!!
頑張っているぼくにこれ以上、どう頑張れって言うんだよ~!!!」と。。。
このことから、いつも頑張っている人に『頑張れ!』と言う言葉は応援にならないということを学びました。
頑張って来た過程と事実を認めることこそ、応援(勇気づけ)になるのだと感じたのです。
『頑張れ!』ではなく『頑張っているね!』『頑張ってきたね!』と応援してあげたい。。。。
と思いました。
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相談者を目の前に、私はこのことを思い出していました。
そして、、、、、
『これまで随分、頑張って来られたのですね。』と声を掛けていました。
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