2009年06月18日
『あなたが必要よ!』

前回の続きです。
mino 「(・・・正義感から他者を責めてはならない・・・そこでセシリアをどう導くかだな~~~)
ふ~ん。。。しかし、世の中は、いろいろだね~。。。
友だちを傷つけてまでも自分の願い(点数を取りたい)を達成したいと思う子たちがいたり、
一人ぼっちでいる子を何とかしてあげたいと思う子がいたり。。。ね。。。
良くも悪くも、み~んな“自分の考えや願い”を実現したいんだよね~。」
セシリア 「え????????」
mino 「母ちゃんもC子ちゃんを【自分から『入れて』って言って来れるようにしてあげたい】って
言う思いやりは大事だと思うよ。
でもね、C子ちゃんは『どう思っているのかな?どうしたいのかな?』・・・・・
可愛そうだからと、同情や哀れみで入れてあげたとしたら、それでもC子ちゃんは、
嬉しいのかな?」
セシリア 「何だよ。。。母ちゃんにしては難しすぎるよ!!」
mino 「あはは。。。ごめんよ。つまり、C子ちゃんは、『自分は必要でない人間だ。』
と感じているんじゃないかな? ・・・・・
“可哀想だと思われて入れてもらった”というのと
“C子ちゃん、あなたと組みたい!あなたと一緒にやりたい!あなたの力が借りたい!”
というのでは、どっちが、必要とされている感じ がする?」
セシリア 「。。。。う~ん。。。。。。。。」
mino 「大事なところだよ。偉いね。よく考えてくれているね。。。。
じゃあ、『自分は必要とされている!!』って思えたらどんな感じ?」
セシリア 「そりゃ~嬉しいよ。自分のためにも人のためにも頑張れるよ。
」
mino 「そうか~!人間は必要とされると頑張れるんだね?
・・・だったら、C子ちゃんも“必要とされたら”『断られたときの不安や心配』に打ち勝って、自分から行動しようと頑張れるかもしれないよね。。。
C子ちゃんの素敵なところは無い?C子ちゃんの得意なことや頑張っていることは無い?
」
セシリア 「“素敵”。。。?“得意”。。。?そういえば、、、C子ちゃん英語ペラペラだった~!!
ア~、なんてこった~。。。忘れてたよ!!C子ちゃんと組みたいや!!
『C子ちゃん、あなたが必要!C子ちゃんと組みたいよ!!』って誘ってみることにするよ!!」
mino 「え~!?C子ちゃん、素敵だね。ペラペラなんだ~!!
そう。1回じゃダメだよ。何回も、伝わるまで根気よく!!
それでダメなら又考えようね!!」
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フ~~~ッ。。。これ、、、嘘のような、本当の話。
C子ちゃんは、偶然にも英会話が得意でした。
さて、この後どうなるかは、しばらく黙って見守っています。
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・子どもの“正義感”を育てる事は大事ですが、それが子どもの“自己中心的自己満足”
では困ります。
・他者への“哀れみ”や“同情”が「自分の方が上である・優れている」という心の立場
にある場合、相手の自尊感情を傷つけます。勇気をくじきます。
・大事なことは、『セシリアがどう感じ、どうしたい!』ではなく
『C子ちゃんがどう感じ、どうありたい!』か、、、、なのですね。