2010年02月11日
親は弱音を吐いてはいけないの?

親は、子どもの前で愚痴を言ったり、ぼやいたり、弱音を吐いたり、
弱みを見せてはいけないのでしょうか?
あるお母さんが言いました。。。。。
『親として子どもに弱みを見せるのはいけないことだと思っていた。
自分が子どもに弱音を吐いたり、弱みを見せたら、子どももそういう弱い子になりそうだから。』
と言うのでした。
????? はたしてそうなのでしょうか ???
子どもは、親の姿を見て育ちます。
すると、子どもは、弱音を言わず、弱みを見せられない親から何を学ぶのでしょう????
『人に弱みを見せてはいけない。』
『愚痴やぼやきやネガティブな言動はしてはいけない。』
もしも、そう感じ取ってしまった子どもがいたならば
その子は、“弱音を吐かない子”になるのでしょうか?いいえ、“弱音を吐けない子”になるのだと思います。
自分を励ましながら、忍耐強く自分を律して滅多なことでは“弱音を吐かない心丈夫な子ども”に
育って欲しいと親は考えます。
もしも、その様に育って欲しいと願ったならば、親自身が完全・完璧でない事を認めることです。
『あ~、母ちゃん結構頑張ってるつもりなんだけど、結果を出すのはしんどいことだね・・・・。』
とぼやき、弱音を吐いた時に、太郎吉もセシリアも
『母ちゃんは、よく頑張っているよ。大丈夫、僕たちは知っているからね。』
と励ましてくれます。
そして、子どもたちが弱音を吐いた時には
『そうなんだね~。人生はママ成らない。それでもきっと、あなたなら乗り越えられるよ。』
と励まします。
人間は完璧ではないのです。もちろん、親だって完璧ではありえないのです。
親が、弱みを見せない、完璧であろうとする心構えから、子どもにも完璧を求めてしまうものです。
こうした親の心構えが影響して、何事も弱みを見せず、完璧であろうとする子どもは、
確実に一番になれないことや失敗の可能性のあることは避けて通る子どもに育つ可能性があります。
考えてみてください。
弱音を吐いて心を整理して、乗り越える力にしている場合もあるのではないですか。
弱音を吐く子は、だらしがない弱い子ではないのです。
弱音を吐いても自分の力で、何とか乗り越えていける子どもに育てていく事が
前向きに挑戦する子どもを育てていくものだと思います。
大切な事は、親が、子どもの前で強がって見せるより、「親として・人間として」ある姿から
子どもが、感じ取って、学んでくれる事ではないでしょうか?