2010年11月12日
太郎吉の大ニュース

「母ちゃん、大ニュースだよ~!!!」という、今回の太郎吉の大ニュースは、
中学校で「予期せぬ事で表彰された」というお話です。
「母ちゃん、成績とかテストの出来、不出来とか、そういうんじゃ~ないんだけどね、、、、
学校での『生活態度や取り組む姿勢が素晴らしい生徒』ってことで、学校集会のときに校長先生が
みんなの前で名前を呼び上げ表彰したんだ。
先輩達で名前が挙がった人たちは、学業もよく出来て、どの人も素晴らしい人だったから、
『あ~、やっぱりな~。ああいう先輩達の名前が挙がるのは納得だな~。スゴイな~
。』と
感心していたんだ。
そして、中1からは、5人の名前が呼ばれたんだ。
1年生の一人目、K君の名前が呼ばれたとき、優等生のK君なら評価されて当たり前だと思った。
『まさか僕は無いだろうな~。でも呼ばれたいな~。』と思っていたら
二人目に僕の名前が呼ばれたんだよっ!!!
ドキッとして、ぐわっと嬉しくなって、、、、、んね~、すごいでしょっ!!
校長先生が、『よく頑張っているよ。』と僕を認めてくれたんだから。」
確かに、太郎吉が、中学校生活を頑張っている様子を、親の私も自覚していました。
mino「そ、それは、すごいことだ!よかったね~。おめでとう。
中学生にとっては、成績は大事な事でしょうけど、それよりもお母さんは、太郎吉が学校生活の中で
“何が大事か? 自分の果たす役割は何か? 中学1年生としてやるべきことは何か?”と考えながら
やるべきことをやろうと、素直に努力していた事を知っていたし、立派であると感じていたんだよ。
運動会の時、バサーの時、授業参観のとき、、、、お母さんは、あなたのそんな姿を見て
『偉いな~、よくやっているな~』と感心していたんだ。
あなたが尊敬する先輩と同じように、自分の名前が呼ばれたこと、、、まさか呼ばれるなんて・・・
って、予期せぬ事で嬉しかったでしょうし、誇らしく思えたでしょうね~。
お母さんも嬉しいよ。
そして、そのあなたの努力や頑張りを正しく見ていてくれていた先生方が居られたっていうことに
お母さんは、心から感謝をしたいよ。
どんな時も前向きに、“素直な心”で取り組むことを評価してくれたんだね。本当によかったね。」
太郎吉は、決して優等生とはいえないし、何でも器用に物事をやり遂げられるタイプの子どもでもありません。
どちらかというと、不器用でゆっくり育ってきているタイプだと思っていました。
でも、彼は「忍耐強くコツコツと取りくみ、愚直にも素直に努力することができる」という一面を持っている子ども
であると感じていました。
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さて、今回の「『生活態度や取り組む姿勢が素晴らしい生徒』ということはどういうことなのか?」・・・・
と太郎吉に聞いてみたところ
授業態度、人の話を聴く姿勢、主体性を持って取り組む姿、宿題・提出物が正しく提出されている、
挨拶ができる、感謝の気持ち、人への思いやり・・・・などの内容を評価したもののようです。
これらは、学校生活において、中学生に求められる課題です。
太郎吉いわく
「これらは全部、出来て当たり前のようなことだけど、みんな(誰も)、当たり前にはできていないことなんだよ。
僕は、これらをみんなよりも少し、頑張ったんだ!」と言っていました。
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そっか~!!!
「“出来て当たり前”と思われていることは、“決して出来て当たり前ではない”んだね。
なぜなら、それをするには、ちょっとしたエネルギーが必要だから。
そして、そのエネルギーを持っているか、いないか。出せるか、出せないかなんだね。
あなたは、そのエネルギーを出せたんだ。よかったね!」
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親は、「当たり前のことができない、やろうとしない」と子どもの行動を嘆く前に
子どもが、そのエネルギーを貯め、必要な時にはそれを出せるような“勇気づけの関わり”を持つことが
大切であることを改めて感じました。