2010年11月26日
太郎吉の変身

私が、伝えるタイミングとチャンスを待つまでもなく、
ある日、彼は自分でそれを行動に移し出したのでした。
・・・・疲れた様子も見せずに気分よく帰ってきた太郎吉。
(こんな時は、学校でたくさんの勇気づけを貰ってきた日です。)
「かあちゃん、気持ちを入れ変えることにしたよ。
学校では校長先生に、クラスでは担任の先生から認められたのに、家ではかあちゃんとケンカばかり。
今日から、家でも時間を大切に、自分を甘やかさないでやってみる。」
というではありませんか。
改めて伝えるべくもなく、今まで言っていたこと(伝えてきた事)は、彼なりにちゃんと分かってはいたのです。
ただ、母親への甘えもあり、自分への甘えもあり「分かっちゃいるけど、やめられない」だけたったのでした。
「○○をしたい。○○をすればよい。」と頭で考えたり、思ったりするのは簡単ですが、
それだけでは、何も変わらないのです。
行動に移してこそ初めて自分が変化してくるのです。
行動に移した太郎吉は、生き生きとしていました。
さて、しかし、この行動はいつまでも続かない事でしょう。
ズ~っと続いて欲しいと願ってもそうは行かないものです。
それでいいのです。
そして又、改めて気づいた時に行動に移すことができるはずですから。
親は、子どもの建設的な言動がずっと続くだろうと期待します。
そう思うことが苦しみを生み出すのです。
調子の良いと思われるときもあれば、調子の悪いと思われるとき
もあり。
出来る時もあれば、出来ない時
もあり。
やる気が起きる時もあれば、やる気の起きない時
もあり。
山あり、谷あり
で、前進して行くのです。
そうして、目標に向かって一歩づつ成長していくのです。
(それは、まるで完走を目指して走るウルトラマラソンのようで~~~す。)