2011年06月04日
「第36回くさなぎ井戸端会」ご報告②

<前回につづきます>
今回の井戸端会には、とても熱心な教師志望の学生さんがたくさんご参加下さり、
保護者(親)への質問や、保護者から教師への願いや普段はなかなか言えない本音なども出てきました。
学生さんからは、
・教師が信頼を得ていないような気がして・・・
教師としてもっとたくさんの知識を得たいと思いました!!
という、とてもうれしくてありがたい志や、
・来年度、新採で教壇に立ちますが、新採の教師に保護者としてどんなことを望みますか?
・教師にされて嫌なことは何ですか?
との問いに対して、
・新人の教師は若さゆえに、親からは頼りなく感じられることもあるが、
「若さと自分の強み」を生かして指導して欲しい。
・子どもを不公平に扱う、笑顔やユーモアがない、年齢にそぐわない責任を子どもに強いるのは
やめて欲しい...。
また、中学校の子どもの担任は、比較的若くて、気さくで話しやすい反面、
子どもからなめられているようにも感じる。それでいいのかと疑問に思うこともあるし、
教師として、大人としてもっと毅然とした態度や威厳を持つのことも必要なのでは?
という意見が出ました。
立場が違えば、考え方や見方の違いは当然ありますが、両者共に「子どもを教育する」
という目的は同じなので、お互いに信頼関係を築くことが何より必要なのでしょう。
けれど実際にはなかなか教師と保護者が話をする機会(時間)がありません。
そこで、コミュニケーションのとり方のひとつに、子供の宿題で使われる音読カードの保護者サイン欄に
コメントを書くというのがありました。
相談するという程ではないけれど、気になることや、子どもの様子などを書き、
それに対して返事があることで、お互いの信頼が増していくのだと思います。
また教師からもクラス便りなどで情報を発信することで、保護者の信頼を得ることがあります。
(クラス便りがなくても直接子どもとの会話で教師や学校の様子を知るのが理想ですが...。)
本音も飛び出す意見交換で、学生さん達からは、思っている以上に保護者の方が教師に対して
暖かい気持ちでいてくれるのがわかったという感想があり、
コミュニケーションの大切さを再確認しました。
(一歩間違えれば、モンスターズペアレントになりかねないので、それには注意が必要ですが...。)