2014年02月12日
勇気の詩「祝婚歌」

こんばんは。
minoです。
詩をご紹介します。
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「祝婚歌」しゅくこんか
吉野 弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派過ぎないほうがいい
立派過ぎることは
長持ちしないことだと
気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうち どちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず
ゆったりゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そしてなぜ 胸が熱くなるのか
黙っていてもふたりには
わかるのであってほしい
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「しまった~~~。
だから失敗したのかッ!!!」
と納得されてしまった方、、、
「危ない、危ない、その通り!!!」
と自分を振り返られた方、、、
さまざまでしょうか?
この詩は、結婚式でよく読まれる詩だそうで。
でも、結婚する若い二人より
そこに参列している人生の諸先輩方が
うんうんと微笑みながらうなづきそうですね。
この詩は、どんな人間関係にも通じるものを感じます。
「婚」とは?。。。。縁組のこと
人は、一人では生きていけない。
他人と縁を持ちながら生きていくもの。
「祝婚歌」は、他人との関係の中で、立派さや完璧、無理な緊張を強いながら、頑張らなくっていいんだよ。
と言ってくれています。
素直な心で自分を認めて、人として勇気をもって生きていくのに必要なことを
教えてくれるているのだと思うのですが。
いかがでしょうか?