2010年02月07日
感情のコントロール その2

親は、“しつけ”と称して自分の怒りの感情のままに、その場限りに叱ったり怒ったりと、
効果の無い方法をとってしまいがち。。。
そこで〈感情をコントロールする〉には・・・
残念ながら、これに対して“簡単で手早く効果のある方法”はありません。
方法は一つ。
これは難しいですが、持続可能な方法です。
《視点の移動が必要なのです。》
コペルニクス的発想の転換です。
つまり、
自分の今まで培ってきた価値観や価値判断、思い込みだけで物事を捉えるのではなく、
自分ならではの思い込みに気付き、物事を違った角度から眺めたり、捉えたり、考えたり
してみるように心がける事です。
「どうしていつも、この子はこれができないの?」 (子ども自身に原因を求める姿勢)
と感じて怒りの感情が沸き立つようなら、
・・・・コペルニクス的発想の転換により・・・・
「この子は、できないのではなくて、何かやりたくない、あるいは取り組めない理由が
他にあるのかしら?」 (子どもの外部に原因を探す姿勢)
などと考えてみる事です。
コペルニクス的発想の転換による《視点の移動》・・・
これは訓練を必要としますが、必ず身につきます。
感情を無理してコントロールしようとせずとも《視点の移動》によって徐々にですが、
今までの感情を手放す事ができるようになるものです。
さて、お母様方。
今までの子育てを反省して罪悪感を感じ、自分を責めてみたり、落ち込んだりする必要はありません。
知らないということは、時に罪な事ではありましょうが、
「効果的な方法を知らなかったのだ」というだけのことなのです。
もし、“変わりたい”と思ったならば、今から少しづつ始めればいい事なのです。
すぐに結果を期待せず、繰り返し、繰り返し、根気良く行って行きましょう。
そうするうちに、お母さんの変化にともなって、子どもの応答も徐々に変化してくるはずです。
しかし、こうした変わる努力を“する”のも、“しない”のも、
お母さん、すべてあなた自身が、選択すればいい事なのです。