2010年04月04日
緊張のあまり涙

昨日は、セシリアの初めてのピアノの発表会。
『はじめの言葉』をセシリアは胸を張って堂々と言っていました。
演奏も楽しんで弾いていました。
『本番に弱い。』と常日頃、気にしていたセシリアですが、
汚名返上の素晴らしい出来でした。
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発表会本番前のリハーサルでの出来事です。
Mちゃん(6年生)は、緊張の余り、自分の思うように弾けなかった様子で、
お辞儀をして退場すると思わず泣き出してしまいました。
先生は「M子ちゃん、練習で弾けていたのだから本番は大丈夫だよ。
落ち着いて行こうね。」
お母さん「大丈夫よ、M子。
完璧に弾こうなんて思わなくていいんだよ。
発表会は、今までの練習をみんなに見て貰うものなんだから、
いつものあなたでいいのよ。」
M子ちゃんは、大粒の涙を拭きながらコクン、コクンとうなづいていました。
M子ちゃんは、やさしいお母さんに承認されて、ほっとした様子でした。
それを見ていたセシリアは、
「いいお母さんだ。」とシミジミと感嘆していました。
そして本番。
minoは、M子ちゃんが気になっていましたが、その表情は明るく、背筋もピンと伸び
微笑みながら順番を待っていました。
(『あ~、これなら大丈夫だな』)と思っている間に、M子ちゃんの番となりました。
落ち着いて、前に進み出て、しっかりと深くお辞儀をすると
ピアノに向かって演奏が始まりました。
素晴らしい出来でした。
隣のセシリアに「M子ちゃん、素晴らしい演奏だったね。」
と言うと、
セシリアは、確信を持って一言、、、「乗り越えたな!」と。。。。
「いいお母さんだ。」
「乗り越えたな!」
短い言葉の中に、セシリアの熱い気持ちが読み取れました。
子どもは、愛するお母さんから『承認』されれば、
どんな事でも乗り越えられる”勇気”を持てるものなのですね。
小さな発表会でしたが、心温まる素敵な発表会でした。
先生方、子どもたち、お疲れ様でございました。そして、ありがとう!