2011年10月17日
第39回「くさなぎ井戸端会」ご報告

テーマ『物の見方・考え方・捉え方は変えられる?』
日時 6/23(木) 10時~13時半
場所 長崎スポーツセンター
参加者 14名
<まずは『錯視』から…>
↑(写真の絵)
左の絵は、何の絵に見える?
「向かい合った2人の顔」
「果物を載せる脚付きのお皿」が大半を占めていたのですが
ナント、「帽子を被った男の人」が見えていた人も。
同じ絵を見ていても見え方は人によって全く違うのですね。
…ということは、同じ子ども、同じあらわれでも、人によって捉え方は
全く違うのかも…!
別の視点を持つことで、子どもへのかかわり方も変えられたり、
気持ちが楽になったりするかもしれません。
※ちなみに、中学1年生の国語で「視野を広げる―ちょっと立ち止まって」という教材で、
この錯視が扱われています。
<グループディスカッションのシェアリング>
○一年生の女子。隣の子が騒いでも、その子に注意をできない子ども。
先生…「隣の子がうるさい時は、注意ができるようになってほしい。」
本人…「隣の子がうるさいとは思っていない。」
親 …「周りの子に引っ張られずに集中できることがすばらしい。」
先生、子ども、親の見方・捉え方はそれぞれ違う。
先生の捉え方が良い悪いではない。
どちらかしか見えないと、追いつめることになる可能性がある。
価値観で、見え方が違ってくるのかも。
○骨折しているのに、スポーツの練習に行きたがる男子。
本人…どうしてもやりたい。
親…迷った末行かせた。体験させた上で、リスクを背負っていることを話した。
その結果「やめておく」と本人が決めた。
安全をとるのか、勢いをとるのか。
最後に決断するのは自分。
○指示待ちっ子。
指示待ちになってしまったのは、今まで指示をたくさん与えられてきて、考える場が
なかったから。
「あなたはどうしたい?」という問いかけをしていく必要がある。
自分も指示待ちっ子かも!?他の人の考えを聞いて「へえ~」と思うことが多いのは
考える習慣がないから?←「へー!ホー!星人」
○小4女子
本人…遊び感覚でスポーツクラブに入ったので、つらい。
クラブをかわって楽しくなった。
親 …入ったからには一生懸命やるべきという思い込み。
そういう思い込みも、見直したり修正していけばいいのかな。
○子育てとは
子育てとは、自分の良いと思う通りに育てる事だ、それを成し遂げるのがよい親だと思っていた。
第3の大人の見方・考え方が必要。例)学校の先生。
○兄弟関係
普段から乱暴な妹。自己主張できない兄。最近兄が乱暴になってきた。
周りの親…妹に乱暴するのを見ているなんて。(と、思うだろう)
親…「よし!もっとやり返せ!」と思っている。
まわりはいろんな見方をするだろうが、自分の折り合いが付けばよいのだろう。
○中1男子。
幼稚園の担任…「マイペースだけど、周りの様子も見えているから大丈夫ですよ」
小1の担任…「ずいぶん甘やかして育てたんですね、おばあちゃんが育てられました?」
(初対面の第一声で)
親…この先生はそう捉えたんだろう。先生の目の前の席なのも、よく見てくれてありがたい。
子ども…「また一番前の席なんだ!」とうれしそう。
親の捉え方一つで破たんしていた可能性もあっただろう。
先生も人間。先生にも捉え方の癖はあるはず。
先生が絶対だと思い込んでいたら、そうは思えなかったかも。
幼稚園の時の先生からは「大丈夫ですよ」と言ってもらえていて、自分もそう思えていたし。
自分の中で折り合いがついていればそれでよい。
(つづく)